ゾンビフェススタッフ

2020年9月20日3 分

世界が広がる

最終更新: 2020年9月22日

ここらへんで、ゾンビフェス のことを深掘りしたいと思います。

ゾンビフェス をご覧いただいたお客様のアンケートの中に「世界が広がる」というお言葉がありました。

とても素敵なご感想。

そして真実です。

ゾンビフェス は、あなたの世界を広げます。

・・・ちょっとカッコつけすぎですね。

「入江さんの一人芝居をシブゲキでやってほしい」というところからスタートしたこの企画。

その熱意が通じてか、奇跡的な出来事もあり、やっていただけることになりまして、

いろいろご相談をさせていただき、ゾンビフェス という形となりました。

1年目からずっと出演してくださっているのは、立川志ら乃師匠。もともとホラー映画をもとにした新作落語を作っていらっしゃいましたが、ゾンビものは初めて。ネタおろしとなりました。それ以来、新しいものを生み出してくださっています。

師匠の高座は、聞いている方が前のめりになるくらい引き込まれます。主催されている落語会もオススメです。

2年目からは、入江さんが総合演出に入ってくださることになり、

入手杏奈さんのダンス、塚本功さんの音楽が加わり、さらにパワーアップ。

3年目は浪曲も加わり、さらに世界が広がりました。

4年目の今年。コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言発令。

開催できるかどうかも危ぶまれました。が、やらないという選択肢はありませんでした。

いつもより1ヶ月遅れ、THE END OF SUMMERというよりもTHE BEGINNING OF AUTUMNですが、なんとか開催に漕ぎ着けることができそうです。

いつものようにたくさんの出演者の方に出ていただくということは難しいので、

クオリティはそのままで、内容を濃く。そこに落ち着きました。

入手杏奈さんのダンスは、人生で一度は見てほしい。凄いの一言。魂を掴まれます。

力強くて、儚い。相反する言葉も全て内包する、凄いダンスです。

ゾンビゆえ、生死が主題となるからこそかと思いますが、

時代が時代なら、神様に捧げる踊りを踊っていた人なんだろうなあと思います。

それくらいのダンスです。

塚本功さんのエレクトリックギターの音色は心に染み入り、いつの間にか違う世界に連れ出され、終わった時にハッと現実に戻るようなことがしばしば。塚本さんの声とともに癒されるという言葉がぴったりです。

「ゾンビフェス THE END OF SUMMER」の「THE END OF SUMMER」の部分を担っていただいています。

塚本さんがギターを弾く時にどう楽曲を選ぶかというと、何をやればいいのかが降りてくるそうです。只者ではありません。

演劇界のマスターオブゾンビ、入江雅人さんのことも書いておきますね。

わたしの友人は今も「博多よかばい食品の人」だと言います。NHKで放送されていた『サラリーマンNEO』のコントの一つですが、強烈な印象を残していたようです。

入江さんの一人芝居を観劇する度に、「演劇は素晴らしい」と実感します。

いない人がいるように見える。背景が見える。

何もないのに。

人の想像力を最大限に引き出すもの凄い技術だと思います。

これは演者としての一面ですが、入江さんは脚本家でも演出家でもあります。

コンスタントに『パンクスタイル』という自主公演で一人芝居を作り続けていらっしゃいますが、稽古場を見せているというスタイルなので、斬新で作品自体も荒削りで、貴重なものが見られます。漁師さんが船上で魚をさばいているようなイメージです。

今年のゾンビフェスの演目は、『帰郷』『映研のゾンビ』『月夜のゾンビ』の3本立て、最強のラインナップです。

楽しみになさってください。

当たり前が当たり前じゃなくなった今。

来年も開催したいと思っていますが、できる保障はありません。

もし少しでもご興味がおありでしたら、ぜひお運びくださいませ。

閉塞感を払拭し、見える世界が広がること間違いなしです。

感染症対策を整え、皆様をお迎えいたします。

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