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[映画]Miss ZOMBIE

  • ゾンビフェススタッフ
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分

2013年に製作されたSABU監督作品です。

小松彩夏さん主演、キャッチフレーズは"生きているのは私たち<人間>か、彼女<ZOMBIE>か?"

不穏な雰囲気で幕が開く。

山内圭哉さんが怪しげな売人。凶暴じゃないゾンビを捕まえてきて、ペットやお手伝いさんとして派遣している。

豪邸に住む寺本家の主人は、手塚とおるさん。怪しい。

小松彩夏さん演じる、か弱そうなゾンビをお手伝いさんとして雇う。

奥様役の冨樫真さんは、無反応なゾンビにも優しい。

だが、人々のゾンビの人権を軽視する所業により、歯車がどんどん狂っていく。


もう切ない。

か弱そうなゾンビは、街の子供から石を投げられ、不良からナイフで刺される毎日を暮らす。頭を銃で撃たない限りは死なないから、そのまま自宅に帰って、鏡を見ながらナイフを抜く。

これがまず切ない。

どうやら妊娠中にゾンビに襲われたらしく、その時の記憶が少しずつ思い出されていくところも切ない。

肉を食べさせることが禁忌だと冒頭から言われているので、いつか肉を食べてみんなに復讐をしてほしいと願うのだが、そんな一筋縄ではいかない映画でした。

描かれているのは母の愛。

これが本当に切なくて。

ほぼ全編がモノクロなのですが、1〜2分だけカラーになる。

多分、か弱きゾンビが、生きる希望を見出したからなんじゃないかなと思った。

それもまた切ない。


力技で描かれるゾンビやただただスプラッターを描きたいがための道具になるゾンビなど、いろいろ観てきましたが、最上級に心情を大切に描かれたゾンビでした。

良い映画を観ました。

この発見は嬉しいです。


 
 
 

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