これも愛、それも愛
- ゾンビフェススタッフ
- 2020年9月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年9月22日
意気揚々と、「今日は世界ゾンビ巡り・北欧編にするぞ!」と観出した映画が、「なんかちょっと違う」と思い始めるまで時間はそうかかりませんでした。
2018年にデンマーク・スウェーデンで製作された『ゾンビの中心で愛をさけぶ』。
タイトルとパッケージの写真を見て、これは<ゾンビあれこれ>の資料になると確信しました。
幸せそうにお風呂に入っている男女。その両壁の向こうからゾンビが狙っている。
そんなパッケージに、「ゾンビパニックの中、2人が絆を強くする映画」という第一印象を持ちました。
調べてみたところ、原題は『ZOO』。元々のパッケージには両壁の向こうのゾンビなんていません。
日本のゾンビ映画好きを狙ったタイトルとパッケージにしたのでしょうか。
まんまと策略にひっかかってしまいました。
複雑な事情もあり、明らかに倦怠期の夫婦がひと組。
いきなりのゾンビパンデミックに、2人はありとあらゆる手で自分たちを守る。
殺人、ドラッグ、泥棒、なんでもありです。
ただし、あんまりゾンビは出てきません。
最後には、愛とは何か、非常時に人はどう行動をし、どう生き、どう死ぬのかを、問いかけられているような結末。
『ZOO』というタイトルとお風呂の2人だけなら、観ることがなかったかもしれない映画です。
確かに2人は、ゾンビの中心で愛をさけんでいました。
この映画は、ゾンビ映画というジャンルではなく、恋愛ヒューマンドラマに分類されるかもしれません。
ただ、ゾンビがトリガーになって、人を変化させていく、もしくは元々持っているものを引き出していく。
ジャンル問わず、本当にいつもゾンビはいい仕事しています。
さてさて、ゾンビフェスもいよいよです!
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