今年のゾンビフェスまで、1ヶ月。
“ゾンビあれこれ”更新の時季となりました。
いつもはゾンビにまつわる映画や出来事、ニュースを中心に書き連ねているのですが、大事なことを忘れがち。
ゾンビフェスの魅力について、まずはお伝えしたいと思います。
“あらゆるジャンルの達人がゾンビものに挑む!夏の終わりのゾンビ祭り!”
チラシに大きく入れているキャッチフレーズですが、まさにこの通り!
入江雅人さんの一人芝居は、いない人がない物がそこに存在するように見える。演劇の真髄です。
ゾンビを扱った作品を数多作っていらっしゃいますが、今年もトリを飾る『帰郷』は、中でも名作です。ゾンビって、切ない。こんなゾンビは見たことがありません。
毎年、同じ演目なのに印象が変わって見えることもあります。
それは作品が微妙に変わったのか、自分が一つ歳を重ねたせいなのか。そのどちらもなのか。
初めて見ても、何回見ても新鮮な気持ちで見ることのできる作品かもしれません。
入江さんが立ち上げたスローモーションパフォーマンス集団、ザ・クズレルズも見逃せません。
様々なバックボーンを持つメンバーがとにかく崩れる。
これは演劇界の発明や!と叫びました
説明すると野暮になるので、とにかく一度は見て欲しいです。
入手杏奈さんのダンスも見て欲しい。
しなやかな指先、足先。全てにおいて美しく儚く、そして強い。
今年はどんな踊りになるのか、見届けてください。
ここのところ、演劇作品にも多数出ていらっしゃる杏奈さんは、ザ・クズレルズのメンバーでもあります。
立川志ら乃師匠は、毎年毎年ゾンビネタの新作落語を披露くださいます。今年で8年目。こんなにゾンビに付き合ってくださることになるなんて、我々も師匠も1年目には想像もしてなかったような気がします。今年のゾンビネタもどうぞお楽しみに!
玉川太福さんは、浪曲ブームを牽引しているお一人です。太福さんのうなりに、みね子師匠の三味線が重なって、感嘆、時に爆笑が起こる。何かの記事で浪曲界のワンダーボーイと書かれていました。納得です。
浪曲のゾンビネタは、ここでしか聴けません。珠玉の一節をぜひ味わってください。
二人ピラニアンズ。ピアニカ前田さんの鍵盤ハーモニカと塚本功さんのエレキギター演奏。
聴いてびっくり、楽器が物語ります。心にスッと入り込んでくる音楽。珠玉の時間です。
「THE END OF SUMMER」であり「EARLY AUTUMN」でもあるこの季節、この時間だけは浮世の憂さなんかを吹っ飛ばしてくれる時間になると思います。
中村 中さんの弾き語り。
初めて聴く人は、度肝を抜かれると思います。何度聞いても心を揺さぶられます。
先日、中さんのアコースティックライブに伺ったのですが、無意識に涙が出ていたり、終わった瞬間、心が晴れやかになっていたりしました。
中さんの音楽、たくさんの人に聴いて欲しいなと心の底から思っています。
最後に、今年初参戦の三遊亭青森さん。
CBGKシブゲキ!!では、「実験落語neo」という落語会を開催していました。
今は亡き、新作落語のパイオニア・三遊亭円丈師匠の会でした。
三遊亭青森さんは、円丈師匠の孫弟子に当たります。
前座の頃から独創的な新作落語を高座にかけられていて、その話の飛び方と愛嬌で爆笑を生んでいらっしゃいました。
「青森さんがゾンビネタをやっている」ということを小耳に挟んで、出ていただくことになった次第です。
新風、お楽しみください。
長々と書いてしまいましたが、これでも書き足りません。
ゾンビフェス、魅力ありすぎです!
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