[ドラマ]ゾンビが来たから人生見つめ直した件(全8回)
- ゾンビフェススタッフ
- 2024年9月26日
- 読了時間: 2分
このドラマは、NHKの「よるドラ」枠で放送されたものです。
(注)ややネタバレ含みます!
主人公・みずほは、とある田舎町で同級生の美佐江、柚木の3人と共同生活を送るアラサー女子。東京で高校の先輩と結婚したが浮気をされ、人生をリセットすべく帰郷した。
「生きることに執着がない」と言われるみずほは、様々なことに無気力、無関心で、いつ死んでもいいという状態。
そんな折、みずほたちが住む田舎町にゾンビが発生し、住民を襲い始める。
父親が経営するコンビニに入ったところ、ゾンビの襲撃を受け、
美佐江、柚木、柚木が付き合っている彼氏とその連れ子もやって来て、
そして、なんと、みずほの別居中の夫もやって来るのである。
コンビニがゾンビ襲来を受ける中、別居中の夫の浮気相手というのが、一緒に暮らす友人の美佐江ということが判明する。
このドラマの秀逸なところは、ゾンビ襲来を受けるコンビニでの密室劇で、
様々な人間模様を巧みに炙り出すところ。
ゾンビものでよく描かれるパニックもののドラマでは決してない。
人間模様がコメディタッチで描かれ、まさにタイトルの通り、ゾンビが来たから人生見つめ直す、ゾンビに立ち向かうのでなく、曖昧に生きて来た自分自身と立ち向かう、
自分を見つめ直すきっかけを与えられる人間ドラマである。
例えば、ゾンビに噛まれそうになった主人公・みずほは、
「これはもうダメだ」と大の字で無抵抗になるが、
最後には、生きることを選択し、実は自分にも執着があることに気づく。
曖昧に生きていた主人公であるが、ゾンビが来たことで、
「最後の最後、ギリギリのところで抗っちゃうことあるでしょ」と執着があることに気づく。
生きることとは何なのか、8回にわたって自問自答が繰り返されていく。
ゾンビという非日常を通じ、日常を見つめ直していく素敵な人間ドラマです。
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