やっと観ることができました。
1932年製作。
ゾンビが初めて映画界に燦然と輝いた作品です。
原題は "WHITE ZOMBIES"。
モノクロなので、何色なのかは判然としませんが、その判然としなささが怪しい空気を生み出しています。
ベラ・ルゴシ(「魔人ドラキュラ」で怪奇スターとなる)がゾンビマスター役で登場。
ゾンビを砂糖工場でこき使っている。
ここのゾンビは、襲うこともなく従順で働き者。
ある男が横恋慕して、花嫁を奪おうとして、ゾンビマスターに協力を仰ぐ。
仮死状態にして葬儀をしたあと、棺からゾンビとして復活させて、ある男に捧げる。
ゾンビなので、無表情。
「こんなの、好きだった彼女じゃない!」という身勝手な男。
花嫁の夫が、彼女を探して屋敷を訪れて・・・という内容。
1時間強の短めの映画ですが、クラシカルでなんかいい。
やっと観られたという感動も伴っているのかもしれません。
ベラ・ルゴシさんのキャラクターが際立ち、その眼力の恐ろしさにはゾンビも慄いて言いなりになるというもんです。
ゾンビが襲わず、血みどろにもならず、もし血みどろになったとしてもモノクロなのでわからないけど、そんなことも全部含めていい。
ゾンビがゾンビとして登場した、初めての作品。
貴重です。

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